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2019年10月25日

ライオンのおやつ

私の大好きな作品『ツバキ文具店』の作者・小川糸さんの最新作「ライオンのおやつ」


 

 こちら >> ライオンのおやつ [ 小川 糸 ] 


小説の主人公・海野雫は、ある日、医者から余命宣告を受けます。

末期癌に侵され、残された命は “次の春” まで。


そして、雫は、瀬戸内海の島にあるホスピス「ライオンの家」で “最後の日々” を過ごすことを決めます。


その「ライオンの家」には、毎週日曜日に
 人生の最後にもう一度食べたい “思い出のおやつ”
をリクエストすることができる「おやつの時間」がありました。


リクエストが「食事」ではなく、「おやつ」であることの意味は大きいと思います。


小川糸さんは、この作品について、次のように述べています。

母に癌が見つかったことで、わたしは数年ぶりに母と電話で話しました。電話口で、「死ぬのが怖い」と怯える母に、わたしはこう言い放ちました。「誰でも死ぬんだよ」けれど、世の中には、母のように、死を得体の知れない恐怖と感じている人の方が、圧倒的に多いのかもしれません。母の死には間に合いませんでしたが、読んだ人が、少しでも死ぬのが怖くなくなるような物語を書きたい、と思い『ライオンのおやつ』を執筆しました。 おなかにも心にもとびきり優しい、お粥みたいな物語になっていたら嬉しいです。
(「ライオンのおやつ|ポプラ社」より)


毎日、なかば義務のように食べる食事とは違い、おやつには自由があります。

何を食べてもいいし、逆に食べなくてもいい。

そして、考えずに食べる反面、おやつには何かしらの理由があるものです。

 「疲れたから」とか
 「いいことがあったから」とか


そういった何気ない “日常” がとても大切なのだと思います。


穏やかに死ぬこと(生きること)の大切さに気付かせてくれる小説です。

 
 

ラベル:小川糸 小説
posted by おは子 at 11:22| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする