
こちら >> 三体
著者は、発電所で働く傍ら、趣味でSF短篇を書き始めたという劉慈欣(リュウ ジキン)氏。
この「三体」は
@ 『三体』
A 『黒暗森林』
B 『死神永遠生』
からなる三部作の第一部にあたります。

こちら >> 三体(1-3)(套装共3册)
シリーズ累計で 2100万部 を突破し、世界最大のSF賞である『ヒューゴー賞』をアジア人ではじめて受賞したという注目の作品です。
内容は
物理学者の父を文化大革命で惨殺され、人類に絶望した中国人エリート女性科学者・葉文潔(イエ・ウェンジエ)。失意の日々を過ごす彼女は、ある日、巨大パラボラアンテナを備える謎めいた軍事基地にスカウトされる。そこでは、人類の運命を左右するかもしれないプロジェクトが、極秘裏に進行していた。
数十年後。ナノテク素材の研究者・汪E(ワン・ミャオ)は、ある会議に招集され、世界的な科学者が次々に自殺している事実を告げられる。その陰に見え隠れする学術団体〈科学フロンティア〉への潜入を引き受けた彼を、科学的にありえない怪現象〈ゴースト・カウントダウン〉が襲う。そして汪Eが入り込む、三つの太陽を持つ異星を舞台にしたVRゲーム『三体』の驚くべき真実とは?
上のように紹介されていますが、大ざっぱに言うと、“異星人(文明)とのコンタクト” を題材にしたSF小説のようです。
(私は、まだ全部を読んだわけではありません。)
タイトルにある「三体」とは、作中に登場するVRゲームであり、天体力学上の「三体問題」を指しています。(英語版のタイトルは「The Three-Body Problem

「三体問題」とは、“三つの天体がお互いの引力の影響を受けながらどのように運動するか” という問題で、難しいことは分かりませんが、一般的には “解けない(解析できない)問題” とされているのだそうです。
そして、そのような「三体問題」が絡む “三つの太陽” を持つ文明が作品(地球)に関わってくるようです。

随分とスケールの大きい話です。
現実世界から離れて、“視野を広く持ちたい” 人にお薦めしたいです。
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