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2018年07月20日

向こう側の、ヨーコ

「向こう側の、ヨーコ」という小説が面白いです。


 

 こちら >> 向こう側の、ヨーコ


作者の真梨幸子さんは、“イヤミスの女王” と呼ばれているのだそうです。

イヤミスというのは、「読んだあとにイヤな気分になるミステリー」のことです。


真梨幸子さんのイヤミス代表作としては「殺人鬼フジコの衝動」をあげることができます。

 

 ▸ Hulu でオリジナルドラマ化もされています >> Hulu

 


イヤミスは、「作者にまんまと騙されたこと」にイヤになってしまうのでしょうか。

それとも、「自分の求める終わり方でないから」イヤになってしまうのでしょうか。


にもかかわらず “読まずにはいられない” のがイヤミスです。


そして、真梨幸子さんは、この「向こう側の、ヨーコ」を書くにあたっては、アンジャッシュのコントをヒントにしたということです。

二人の登場人物が、それぞれ違った写真を見ながら “同じ話題” の話をするという、あの “勘違いコント” です。


この小説には、“同じ名前” の二人の女性が登場します。


そして物語は、“Aの世界” と “Bの世界” のパラレルワールドで進行していきます。


どちらの世界であるかを読み解くカギは、ページの隅にふられた「A」と「B」のマーク(印字)です。

 ⇒ この時点で、もう「騙されてなるものか」と思ってしまいます。


Aの世界の主人公は、人気小説家の永福陽子。

独身です。


一方の、Bの世界の主人公は、普通の主婦である大森陽子。


・・・はじめは「Aの世界は、Bの世界の陽子が描く夢なのでは」と思っていました。

しかし、ある日、この二人に事件の知らせが届くのです。


なんと、二人の陽子の共通の友人である裕子が、死体で発見されます。


この時点で、もう私は完全に作者の思惑にはまっていたことになります。

そして最後には、「えっ、犯人って」という “(ちょっと)イヤなポイント” もしっかりとあります。


しかし、決して読み終わって損した気分にはならないので、お薦めいたします。



posted by おは子 at 10:59| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする