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2017年11月05日

たゆたえども沈まず

『王様のブランチ(BOOK RANKING)』で、原田マハの小説「たゆたえども沈まず」が特集されていました。



たゆたえども沈まず


装丁(カバー)の絵からもわかるように、この小説の題材となっているのは、“悲劇の天才画家” フィンセント・ファン・ゴッホです。


ちょうど今、上野の「東京都美術館」では『ゴッホ展』を開催中ということもあり、まさに今、読むべき小説と言えるかもしれません。


 『ゴッホ展』の情報はこちら >> ゴッホ展 巡りゆく日本の夢


著者の原田マハは、「森美術館設立準備室」「ニューヨーク近代近代美術館」など、美術作品に大きく係わる仕事を経験してきた作家です。


作家デビューは、2006年。


ルソーとピカソを題材とした「楽園のカンヴァス」



モネを題材とした「シヴェルニーの食卓」

シヴェルニーの食卓.jpg

ピカソの『ゲルニカ』を題材とした「暗幕のゲルニカ」




など数々の画家や名画を題材にした “アート小説” を手がけてきました。


それぞれが、フィクションと史実とを織り交ぜた内容になっています。


この「たゆたえども沈まず」の題材となっているゴッホは、実は、生きているうちに売れた絵は、たったの一枚だけでした。

しかし、そのゴッホの才能を深く信じていた一人の “日本人画商” がいたと言います。


その名は、林忠正。


パリで “浮世絵” を売っている画商でした。


当時のパリは、ジャポニスムと言われる “日本美術ブーム” です。

ゴッホの弟であるテオも画商を営んでおり、このテオを通じて、ゴッホは浮世絵と出会うことになります。

花魁図.jpg

そして、ゴッホが独特の色彩で模写をした

  一枚の “花魁図” が、

ゴッホ、テオ、そして林忠正の運命を大きく変えることになるのです。

この小説に登場する林忠正は実在する画商です。


しかし、実際には林忠正とゴッホが直接出会うことはなかったと言われています。

「もしも林忠正とゴッホが出会っていたら・・・」そのように考えて、この小説は生まれたのだと言います。


浮世絵を、そして日本を愛したゴッホの生き様を作品を通して知ると共に、こうした小説を通して知るのもまた良いのではないでしょうか。


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posted by おは子 at 08:55| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする