
こちら >> やさしいしろくま
作者は、現役美大生の しろさめ さん。
SNSで公開していたイラストに、新たに描き下ろしイラストを加えて、ひとつの物語にしたのが、この一冊(絵本)とのことです。
ネットで幾つかのエピソードを読むこともできます。
こちら >> プロローグ
>> 第1話「特別なおはよう」
>> 第2話「温かな毛布」
>> 第3話「幸せの匂い」
>> 第4話「こわい夢」
まず、イラストのテイスト(雰囲気)が、とても良いです。

(「プロローグ」より)
全編が水彩画で描かれているので、とても優しいタッチに仕上がっています。
そこに加えて、しろくま(特に子ども)が、とても “かわいい” のです。

(「プロローグ」より)
ただこれだけの理由で、買いたくなって(手元に置きたくなって)しまいます。
そして、物語(ストーリー)はと言うと
ある事情で家族のもとを離れ、しろくま達と共に暮らす絵描きの女の子。
これは、孤独と不安に苛まれる彼女が自分の居場所を見つけるまでの物語―。
(「BOOKデータベース」より)
とあります。
“しろくまと暮らす” というファンタジーな設定とは別に、話は、どうやらシリアスな内容のようです。
主人公は、“寂しさ” や “恐れ” から逃れる手段として、しろくまと暮らすことを選んだのでしょうか。
ひょっとしたら、しろくまは、彼女だけに見える “幻想” なのかもしれません。
ストーリーの結末もすごく気になります。
しかし、このイラストだけを見ても、“優しい気持ち” になれる絵本であることは間違いありません。
是非とも、手元に置いておきたい一冊です。