今日はNHK連続テレビ小説『なつぞら』第130話の放送がありました。

放送内容は、「なつが手がけるTVアニメ『キックジャガー』の最終回をどのようにするか」というもの。
このキックジャガーの元ネタが『タイガーマスク』であることは、今さら言うまでもありません。

キックジャガーの最終回も、タイガーマスク(TVアニメ版)と同様、主人公(キックジャガー)の正体(マスクの下の素顔)は、バレてしまいます。
そして、なつたちが悩んでいたのは、「正体がバレた後に、キックジャガーは(応援してくれた)子供たちのもとに戻るべきかどうか」ということでした。
私の記憶が正しければ、たしかタイガーマスクの最終回は、「リング上でマスクを剥がされた伊達直人(=タイガーマスクの正体)は、試合には勝つものの、そのまま姿を消してしまう」という内容のものです。
しかし子供の頃の記憶なので、今一度たしかめてみようと思い、ネット(YouTube)で検索してみたところ、ラッキーにも最終回の内容がアップされているのを見つけることができました。
私の記憶を超える、はるかに “壮絶なクライマックス” です。
大人になってから見返してみると、あらためてこの作品の “テーマの深さ” に恐れ入ります。
「正義を貫くことの難しさ」のようなテーマを、私は感じました。
そして、こういったテーマの作品は、昭和の時代に実に多かったように感じます。

『なつぞら』は昭和の時代を描いた作品ですが、令和の時代に(ましてやNHKが)このような(『タイガーマスク』のような)最終回を描けるはずもありません。
ということで、『キックジャガー』の最終回は、「子供たちに会いに行った後、主人公は(マスクを脱いだ)正統派キックボクサーとしてリングに復活する」というものでした。
なるほど、「うまくまとめたな」という感じですが、最終回に関して言えば、私は(元の)『タイガーマスク』推しです。
そして、その『タイガーマスク』というと、
実は、
原作とTVアニメとでは、最終回の内容が違う という事実があります。

本当に、まったく違う終わり方です。
(ネタバレになるので、ここでは書きません。)
子供の頃、TVアニメ放送終了後に、こちらの原作のほうを読んで “相当の” ショックを受けた記憶があります。
原作の最終回が強烈過ぎて、TVアニメの内容が薄らいでしまいました。
何故、このような終わり方にしたのでしょうか。
梶原一騎先生に是非とも伺ってみたかったところです。